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ブログ2020.09.30

空き家を放置しておくと損害賠償を請求されるケースも

空き家を所有してそのままにしている人はいませんか?固定資産税を払っているから大丈夫だろうと思っている人はとても危険です。空き家はそのまま放置しておくと、老朽化で家が倒壊したり、草木が生えてきて、将来トラブルになってしまう可能性があります。そして、最悪、近隣から損害賠償請求をされてしまう可能性があるのです。では、何故このようなことになるのか紹介したいと思います。

 

●実際にあったトラブルの事例

 

放置した空き家の老朽化が進み、台風などで屋根が飛んだり、庭の樹木が倒れたりして、近隣の住宅に被害を与えるケースがあります。こうしたケースでは、民法717条に定められている「土地工作物責任」のもとに、修繕費などを請求されることがあります。

・実際の例

豪雨により地盤が緩んだことで石垣の崩壊が起こり、隣接する木造平屋が全壊し、裁判に発展。その結果、損害賠償費110万円を含む総額364万円の賠償金が認定された。

 

これは、空き家での例ではないですが、空き家を放置して周囲に何らかの被害が出た場合は、責任を取り賠償金を払わなければならないケースがたくさんあります。このほかにも、住宅自体の倒壊のほか、ガラスの飛散や庭木の倒木などにより、近隣住宅を破損させたり、近隣住民にケガを負わせたりする可能性も十分に考えられます。また、空き家の倒壊によって第三者にケガを追わせた場合、さまざまな賠償責任を負うことになります。例えば、被害者の治療費や入院費などさまざまな費用の負担をする義務が生じる可能性があるので、空き家を放置しておくのはおすすめできません。仮に今はまだ老朽化していないから大丈夫だと思っても管理されていない家の老朽化のスピードはかなり速く、住んでいる家にくらべてすぐにボロボロになります。

 

●管理サービスで管理を行き届かせること

 

もし、空き家をどうにかしたくても遠方で出来ない、忙しくてすぐには出来ないという人は管理サービスに依頼することをおすすめします。お金は必要ですが、屋内外を巡回し、目視で各部の異常を確認していきます。さらに、郵便物や庭木や雑草などを整理したり、風通し、通水などのサービスがあるので、定期的に管理をしてもらいましょう。

 

●まとめ

 

このように、空き家を放置しておいたら、賠償責任に問われる可能性があることが分かりましたか。もし、空き家を売却する時間がないなら、管理サービスに依頼するといいですね。そして、時間が出来たら状態によって解体工事をして更地にして、売却したり、土地を活用するなど決めることをおすすめします。