ブログ

ブログ2020.03.22

空き家の放置で発生するリスクとは

放置状態の空き家が全国で増加


全国には多数の空き家が存在し、その数は年々増加傾向だとされています。平成31年の調べで、全国840戸以上の空き家があるというデータが公表されています。過去データと比べて、最も多い数です。
人が誰も住まず、放置状態にされた家が増加しているのは、住む人が介護施設や高齢者住宅などに転居することも関係しています。少子高齢化が進み、これからも国内でのこの傾向は強まるといえます。
しかし、空き家には思わぬリスクが発生する場合も多いため、放置し続けるのは危険です。

 

空き家の放置と自然災害


日本は自然災害の多い国です。住宅が自然災害に巻き込まれて大きな損害を被る事例が数多くありますが、これは空き家であっても当てはまることです。
台風の被害により、雨漏りの発生や屋根が吹き飛ばされる、川沿いの家であれば土台が削れて川に流されてしまうなどのリスクが上がります。台風シーズンでなくても豪雨や竜巻、突風などが襲ってくることも珍しくありません。
突然の地震もリスクです。大きな揺れに家が持たず、建物が倒壊してしまうのが心配です。
放置状態にしていれば、これらの自然災害への対策も不十分なことが多い状態ですので、人が住んでいる家に比べると遥かに自然災害で被るリスクが高いと判断できます。

 

放置した空き家と倒壊のリスク


空き家が倒壊する原因として地震が一番のリスクに思えますが、放置状態の空き家の場合は、必ずしもそうとは限りません。
人の手入れやチェックが行き届いていないため、経年劣化が酷く進んでしまうきっかけを作りやすいからです。それが原因で、自然災害が発生していないのにも関わらず、突然家が倒壊したり、傾いたりする事例が見られます。
よくあるのが、シロアリの被害です。日本は湿度の高い国であり、木造住宅が大半を占めるため、シロアリが発生しやすい土壌ともいえます。湿気の多い床下などにシロアリが住み着けば、徐々に柱を削ってしまいます。
湿気が原因で柱が腐って脆くなり、家の重みに耐えられなくなって倒壊することもあります。

 

放置状態の空き家を狙う犯罪者


放置された空き家は、犯罪者にとって格好の餌食です。
金品や資産価値のあるものを置いていないとしても、全ての犯罪者が窃盗目的で侵入するわけではありません。不審者の隠れ家として使用される危険もありますし、室内で法に反する行為をする可能性もあります。
放火の危険度も上がります。誰も住んでいない家は当然ながら住人に気づかれる心配がほぼ無いことから、快感のために放火する人物が近づきやすい状態です。放火されると、近隣の住宅に延焼するリスクが伴います。
このように空き家の放置は危険が多いですから、早めに売却する、解体するなどの対策を行っておきたいところです。