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ブログ2020.09.28

空き家が増える理由と対策について

空き家問題を知っていますか?近年誰も住んでいない家がそのまま放置されており、社会問題になっています。空き家をそのまま放置すると、放火されたり、震災の際に家が倒壊したりして近隣の人にさまざまな影響を与えてしまいます。では、何故このような空き家が増えてしまったのか、対策について紹介したいと思います。

 

●空き家が増える理由

 

・中古への需要が少ない

日本は新築住宅への人気が高く、中古は流通が少ないです。海外だと一度家を建てると子供たちがその家に住んで家を継承していくのですが、日本では一世代しか住まないですよね。海外は家を100年以上住み続けるのですが、日本ではせいぜい40~50年ほどです。子供は家を出て新しい家を建てるので、親が亡くなるとその家は空き家になってしまうことから、空き家が徐々に増え続けているのです。

●税制的な問題

空き家には固定資産税の問題があります。空き家は使わなくても所有しているだけで毎年固定資産税を支払う必要があるのですが、家屋があるとかなり安くなります。そのため、解体して更地にしてしまうと一気に固定資産税の負担額が6倍になってしまうのです。更地にしてすぐに売却が出来たり、駐車場として貸すなどが出来る場所ならいいですが、需要がない土地はそのまま空き家になってしまうのです。

 

●空き家問題の解決法は?

国は増え続ける空き家問題に対処するために2014年に空き家対策特別措置法を制定しました。空き家対策特別措置法では、倒壊の危機や周辺環境の悪化につながる可能性のある空き家を「特定空き家」にします。特定空き家に指定されると税金の優遇を受けられなくなり、所有者は空き家を所有し続けることに意味がなくなります。税金を高くすることで、所有者に「すぐに対策をしなければいけない」と思わせることで対策をしています。さらに特定空き家に指定されると、行政が撤去などの強制対処を取る事もできるようになります。そして、行政代執行で空き家が解体などされた場合、所有者は費用を負担しなければいけなくなるので、強制的に空き家を解体することになります。

 

●まとめ

 

このように、何故空き家が増え続けてしまったのか、そして、その対策について紹介しました。もし空き家を放置してあるなら、特定空き家になってしまうと大変なので、出来るだけ早めに対応してくださいね。もし、空き家をどうにかしたいなら、解体工事をして更地にしてから、どうしようか考えることをおすすめします。